微生物検索同定システム　BIOLOG｜株式会社セントラル科学貿易

微生物検索同定

測定原理
本システムは予め95種類の炭素源が充填されているマイクロプレートにコロニー懸濁液を接種し発色パターンを目視あるいは自動で読み取り、データベースとのマッチングを検索するシステムです。

マイクロステーション
・ 各ウエルの培地成分の濁度を自動補正します。
・ バイオテック製のプレートリーダーは2波長で読み取ることで、より正確な結果が得られます。（自動読み取りの場合）
・ ユーザー独自のデータベースの構築が可能なため、さらに広範囲な検索、同定が可能です。
・ クラスター解析によるデンドログラムを2次元、3次元で表示することが出来ます。　

マイクロプレート
・ 微生物の資化性を分析するために必要な95種類の炭素源と酸化還元反応試薬が予め乾燥状態で各ウエル充填されています。
・ 同定するコロニー懸濁液を接種後、培養すると代謝のあったウエルは発色します。細菌類は赤紫、真菌類はオレンジ色を呈します。
・ 懸濁液がマイクロプレートに分注されるとウエル内でゲル化が起こり発色は均一になるためプレートリーダーでも目視でも正確に判定が行えます。

データベース
約2000菌種の微生物の代謝パターンが登録されています。ラインナップはグラム陰性＋陽性菌用（GENⅢ）、酵母用（YT）、嫌気性菌・乳酸菌用（AN）を用意。

真菌用データベース
真菌用データベースの最大の特徴は真菌の肉眼及び顕微鏡下での形態的な性質を示すフォトライブラリー機能が用意さており、被検菌の同定結果を視覚的、形態学的にも確認が行えるようになっています。右図の写真はデータベースソフトウエアの一例です。

※現在、真菌同定用関連製品は販売を中止しております。

マイクロプレートを培養後、リーダーによる自動読み取り、もしくは目視により読み取り、データベースより自動検索が行われ同定結果を数秒で表示します。

本システムはマイクロステーションの自動化をさらに進めたモデルです。オムニログ本体が培養装置を兼ねており、コロニー懸濁液を接種したマイクロプレートをセットし培養を開始後CCDカメラにより15分間隔で自動的に発色を読み取ります。 

特長

＜大量処理＞
マイクロプレートを最大50枚までセット。培養から読み取りまでを自動化。
＜フレキシブル＞
マイクロプレートの読み取りは曜日、時間を問わず自動で行われます。
＜培養温度＞
22-45℃と広範囲な設定が可能。（周囲温度：18-28℃）